久しぶりにレモン酒を飲んでいる。自作の果実酒。一体いつ作ったのかももはや定かではなく…でも、たしか作ってるさなかに写真を撮った気がして探してみたらあった。
ちょうど一年前の今頃らしい。
…ドーーン!!!(ビンの写真めちゃデカ笑)
瓶の底に沈殿していた氷砂糖は当たり前だけど完全に溶け切って今はもう跡形も無い。果肉がたっぷり入っていてもアルコール度数が高いからカビることもなく綺麗な状態で、むしろ作ったばかりの頃よりも熟成されて美味しくなっているような気もする。
今は水で割って氷を少しばかり入れて飲んでいる。ジュース感覚でついどんどん飲んでしまいそうになるけど、こうしている今もジンワリと、そして確実に酔いは回ってきていて、自分の適正酒量を思い知る。私はお酒が好きだけどあまり強くはないから。ある意味良かったような、ほんの少し残念なような。
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帰り道の公園の一角でタチアオイが今年も隆盛。
この遠目にもわかる存在感。立葵という名のとおり空に向かってピンと茎を伸ばして立ち、大きな花をたくさん咲かせる。多年草でわりと手入れの簡単な花ではあるらしいのだけど、それでもこんなに隆盛に毎年咲いてくるのはすごいなと思う。
まだこうして咲く前にそこで水やりをしている年配の女性を見かけたことがある。それを見た時、ああ、こうして手入れをしてくれてる人がいるのだなと有難い気持ちになった。
タチアオイもそうだし、今、街のそこかしこで咲いているアジサイもノウゼンカズラなんかも、そのほとんどは咲くに至るまでに誰かが土をならしたり水やりをしているのだ。私はいつもそんな花たちを見て和むばかりで…。
花を育てて白黒の街を鮮やかな色で彩るのも何か一つの優しさのような気がする。そしてそれはとてもさりげない。だってどの花を見ても、「この花は○○が育てています」なんて掲げてはいないのだから。植物を育てる人は皆とても寡黙で地道だ。そっと優しい気持ちだけをそこに置いて自分はスッと後ろに下がる。そんな感じがする。
そう考えると、今日のこの話はタチアオイの美しさを讃えるというよりは何げない優しさを見つけた記録と言っていいのかもしれないな。
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明日はもう木曜日。
最近信じられないくらいに日々があっという間!