なんでもない日々。

日々の思いや気づきなどを雑多に書きます。

涼雨の夜に。

お風呂上がりに飲むレモン酒の炭酸水割りが最高に美味しい。

果肉入り。果肉も食べる。お酒は酸味があるけど果肉はとても甘い。

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今日は久しぶりに何もない休日で、朝はよく晴れていた。太陽が雨雲で隠れてしまう前に冬物のニットを一気に洗濯した。もちろんもうとっくに春夏の洋服を着てはいるのだけど(昨日なんて暑すぎてフレンチスリーブ着てたし)、ニット類は綺麗に洗濯してから仕舞い込みたくてそれ用に分けて置いてたのが忙しさにかまけてそのままになってしまっていたのだった。

でもそれも今日で終わり。今日遂に全部洗った。中性洗剤でやさしく揉み洗いして軽く絞ってから洗濯機で脱水。それを何度か繰り返してから干した。暑かったからあっという間に乾いて雨が降る前にはフカフカになった。嬉しい。

正直、家事は嫌いじゃない。割と何でもないようなことで嬉しくなるおめでたい性格だから、ニット洗いなんかもそれ自体、やる前にはなんとなしに面倒な気はするけれど、始めてしまったなら楽しくなり、終わる頃には達成感で心が満ちて、しばらくはそのまま気分良くいられる。

これは昔からそうかもしれない。何か大きなことの達成に向けて邁進するというよりは、目の前の小さなことを一つ一つ拾い集めながら寄り道や道草しつつ進んでいくような感じ。ずっとそんなのが好きなのだ。

子どもの頃、学校からの帰り道やピアノ教室の帰り道、一人でいろんな路地を探索しながら歩くのが好きだった。この道はどこに続いているのかなぁと見知らぬ道を行くのが楽しくて。 もしも迷ったならもと来た道を引き返せばいいやと軽い気持ちでいろんな道を歩いてみていた。今なら危ないからやめなさいと止められちゃいそうだけど。

ただぼんやりと空を眺めるのも好きだった。あの空のどこかには私の知らない不思議な世界がきっとあると信じていた。そんなものは科学的には"無い"とわかった後にも、自分の心の信じる先にはそれは絶対的に存在している何かだった。あるといいなぁ、きっとあるよってずっと思っていたし、そんなことを考える時間が幸せでもあった。

学校の怪談』だったかな。小学生の頃に読んでた怪談話の本の中に、四階の廊下を全速力で走っていたら子どもがあるとき姿を消してしまうという話があった気がする。当時の私はそれを試すべく、誰もいない瞬間を見計らっては四階の廊下を一生懸命に走ってみていた。自分の姿が消えるだなんて怖いとはならずに、あの頃はその消えた先にある場所が何かを知りたくて知りたくて。どうやったらそこに行けるんやろうかって真剣に考えたりもしていた。

なんかとにかく四次元空間をいつでも探してるような子どもだった。笑。

今はさすがにそんなことはしないけど(たぶん笑)、もしかすると好奇心の強度みたいなものはあんまり変わってないのかもしれない。知らないことを知るのが楽しいし、気になることを気の済むまで調べたりなんてのはもはや習性みたいなものだし。

そういえば職場からの帰り道に咲いてるこの花のこと。

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なんか見たことあるなと思ったらキョウチクトウ(夾竹桃)だった。桃の花に似ていて、その茎は竹に似ているからこの名が付いたのだそう。大気汚染の激しいところでもどこででも咲く強い花。…であり、猛毒。

夾竹桃の問題点は、花、葉、枝、根など全ての部分に、青酸カリよりも毒性が強いと云われるオレアンドリンという有毒物質を含んでいることです。口に入れると死に至ることもあるほど危険ですので注意が必要です。1975年にはフランスで、バーベキューをしていた7人の男女が死亡するという事故が起こりました。夾竹桃の枝をバーベキューの串に使ったため、火に焼かれてしみ出したオレアンドリンが肉や野菜にしみ込み、それを食べたのが原因だそうです。

青酸カリよりも毒性が強い物質を含みながら、街中のその辺になにげなく咲いているとは見ようによってはなかなかにすごいとも言える。実際、その危険性を問題視したとある町では一斉にこの木を伐採しようとする動きもあったのだとか。でも、原爆で焼け野が原になった広島の街で翌年に真っ先に花を咲かせたのはこのキョウチクトウだそうで。以来、 キョウチクトウは原爆からの復興のシンボルと見なされ、広島市の花として親しまれてもいるらしい。

キョウチクトウ花言葉は、 「油断大敵」「危険な愛」「注意」「用心」「たくましい精神」。「危険な愛」「たくましい精神」は置いといて、「油断大敵」「注意」「用心」って、花言葉というかなんというかそのまんまやん?って思うのは私だけなのか。笑 花言葉というのもなかなか面白いときがある。

ちなみに私が撮ったこの花は道路に面した公園の入口付近に咲いていたのだけどそれが「キョウチクトウ」であるとも「触るな危険!」なんてのももちろん書かれたりはしてなくて本当にさりげなくなにげなくそこに咲いていた。

え?毒あるって〜?まぁええんちゃう〜大丈夫やろ!知らんけど!みたいな感じなんかな。笑 そう思うと、雑多で良いも悪いも時にはその判断さえも曖昧にいろんなものが混ざり合っている大阪という街に似合う花であるとも言えるのかも…?

書く前は本の話か音楽の話をしようかなと思ってたのに気づけば全然違うことを書いてた件。

…ま、いっか。笑

雨がシトシトと降り続いている今。薄く開けた窓から流れ込んでくる風がとても涼しくて気持ちがいい。この雨は涼雨やな。涼雨(りょうう)。 涼しさが感じられるような夏の雨のことをこのように呼ぶというのも今日知ったこと。

明日もきっと良い一日。