書いたり書かなかったり、書けなかったり。
今日はまたなんでもないよう話でも。
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同世代の女性のグループで食事をする機会があった。某ファミレス…というかロイホにて。
こういうとき、私はあまり話さない。別に不機嫌そうにしてるとかではなく、話したい人の話に割り込んでまで自分の話をしなくてもいいかなと思うから。話す人間がいれば聞く人間も必要。誰かの話に笑ったり感想を言うだけで楽しいし。
話を聞く合間、ドリンクバーに向かい、マンゴージュースにトニックウォーターのレモン味を混ぜたのをおかわりしたりした。直感的にこの二つを混ぜたら合いそうやなと思って作ってみたら、ジュースなんだけどカクテル風味でとても美味しかった。でもあえて誰かにオススメしたりはしなかった。 そうこうしてる間にも場はとても盛り上がっていたし、人それぞれ好きなものを飲んでるんだろうと思ったから。自分が美味しいと思うものがみんなにとってそうとは限らないもんなぁと。
デザートも食べようと誘われたら食べても良かったけど、食べてる人もいれば食べてない人もいたから食べなかった。そこそこお腹いっぱいだったし…。
その代わりというわけではないけれど、ホットコーヒーを二杯飲んだ。コーヒーのマシンは二種類あって、一つはドリップコーヒーと書かれてあって機械の上部にコーヒー豆が見える仕様になっていた。もう一つはエスプレッソやカフェオレなんかも作れるやつ。ドリップコーヒーの方は少し苦味が強くて、後者のマシーンのはマイルドだった。どっちも美味しいけどやっぱり味は全然違うなぁなんて一人心の中でつぶやいてみてはその違いを楽しんでいた。盛り上がる話にニコニコと頷いてみたりしながら。
大人になって良かったことは、みんなと一緒を強要されなくなったことだと思う。大きな枠組みの中で同じ空気をざっくりと共有してさえいればあとは個人の自由という暗黙の了解がある。そのことが心地良いし安心する。
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高校生の時、いつでも単独行動をしてる子がいてその子のことが私はなんとなく好きだった。私はみんなとフワッと一緒にいながら心は別世界にいるタイプだったけど、彼女は違った。明るく溌剌としてて決して嫌われてはいないのに誰ともつるまない。一人で颯爽と風を切って歩いているような人だった。
彼女は美術部に入っていて、一度私の似顔絵をノートに鉛筆で描いてみてくれたことがあった。彼女は私の顔をじっと見て「ひーちゃん(当時の私の呼び名)は口もとが素敵やわ」と言った。そのなにげない一言がなぜかすごく嬉しくて。以来、今に至るまで私のチャームポイントは口ということにしている。(…今まで誰にもそれを言ってみたことは無いけど笑)
卒業してからしばらくして、彼女と神戸の街で偶然会ったことがあった。彼女は全然変わってなくて、相変わらず一人だった。今何してるのと聞いたら、つい最近までロンドンに住んでてんと言った。わぁそうなんやねと言って、そのうちまた行くかもなんて話も聞いてお別れした。ロンドンって行ったことないけどなんか彼女にめちゃくちゃ似合いそうだなと思って、それもなんだか嬉しかった。
今どうしてるやろう。元気かな。元気だといいな。なんとなく元気な気がする。
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なんでもない話、おわり。