なんでもない日々。

日々の思いや気づきなどを雑多に書きます。

おかず作りと佐藤さんのこと。

明日は屋外での所用あり。私は食料担当なのでおかずをたくさん作った。

1時間半、ほぼ休まず手を動かし続けて8品ほど。唐揚げ、卵焼き、無限ピーマン(ピーマンとシーチキンを炒めた料理の通称)、ちくわきゅうり、ブロッコリーサラダ、チヂミ。あと2品はフルーツだから洗って切っただけだけど。

こういうことをするといつも、食堂なんかを切り盛りしてる人はすごいなぁと思う。たくさんのメニューを正確に素早く作ろうと思うと集中力がいる。扱う食材の量が多いから味付けもいつもより慎重になるし、季節柄、火加減も半熟とかは怖いからしっかり目に通して、でも焦げ付かないように。

卵焼きは卵8個分、唐揚げはモモ肉800g(900gあったかも)、それだけでまあまあな分量。チヂミは米粉で作った。基本的に小麦をとらないグルテンフリー生活をしているというのもあるけど、小麦粉よりも米粉の方が焼き上がりがもちっとして美味しい気がするから。

疲れたけどほんのりと達成感。

たくさん寝たはずなのに眠いのはなんでかな。少し開けた窓の外から流れ込んでくる風が眠気を誘う冷気を含んでて心地よくて。

もしかしたらついさっきまで久しぶりにフィッシュマンズのLONG SEASONを聴いてたせいもあるかも。

これを最初聴いた時、35分間も続く曲であることと、その展開の掴みどころの無さにびっくりした記憶がある。でも思えばラフマニノフピアノ協奏曲第2番も一番最初に聴いた時はそんなふうだったような気がする。レディオヘッドの曲もそうだった。でもそのどれもに何か惹かれるものをたしかに感じて、聴き続けてみたらいつのまにか好きになっていたのだった。

フィッシュマンズといえば、あれは比較的最近のことだったと思うのだけど、患者さんの部屋に入った時に「100ミリちょっとの」が流れていて。私はこの曲をそんなにたくさん聴いたわけではないはずなのになぜかめちゃくちゃ懐かしい気持ちになったのだった。

ノスタルジックと言い換えてもいいのかも。子どもの頃に住んでた祖父から譲り受けた古い家の質感を思い出すみたいな。この曲自体、本来はそんな古さを感じない曲のような気がするんだけど…。なんでかな。不思議。

今そのことの理由を探ろうといくつかの記事を開いてみてたらこんな記事を見つけた。

この記事の中に佐藤さんの人となりについて書かれた部分がある。

私のなかの佐藤さん像って、少し神経質なくらいに完璧主義でストイックみたいな印象がなぜだかずっとあって(何かの記事で読んだのかも)、でもこの記事を読むとまた違う人柄が浮かんできた。

「佐藤は元野球少年でプロレスが大好きだった。楽しいやつで喧嘩っ早いところもあった。でも例えばいじめの場があったとしたら、ごく自然に痛めつけられている側に必ず同調する人でした。あと下ネタも大嫌いだった。バンドマン同士のそういう話になると、恥ずかしいのかいつも顔を真っ赤にして下を向いてた。セクシズムとも無縁でしたね。バブルの雰囲気が似合わない。彼の音楽は、しょげてる飼い主にそっと寄り添って、舐めてくれる犬や猫のような感じ。痛んでる人が『あって良かったな、この音楽』と思えるような」

ああ、なんかでもわかる、みたいな。そんな感じがたしかにするなぁって。

たまたま見つけた記事だけど、読んでみてこのことを知れて良かったなって思った。

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