なんでもない日々。

日々の思いや気づきなどを雑多に書きます。

ザクロ、旅、初夏。

いつもと違う道を通ったら鮮やかな赤色の花が咲いているのが目に入った。あまり見かけない花で、木に咲いているからもしかしたら果樹かもしれないと思って調べてみたらザクロの花だった。

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花がたくさん咲いていても実がたくさん成るとは限らないらしい。それでもいくらかは実をつけるのかな。これからどんなふうになっていくのか、また通った時には見てみよう。

石川直樹さんの『いま生きているという冒険』の中に、冒険とは何かということについて書かれた箇所がある。

石川さんは観光旅行と旅は違うと言っている。 

観光旅行とはガイドブックに紹介された場所を訪ねることであり、旅に出るというのは未知の場所に足を踏み入れることである。それは知っている範囲を超えて新しい場所へ向かうことであり、当然、精神的な意味合いも含まれる。人を好きになることや新しい友達を作ること、はじめての一人暮らし、会社の立ち上げ、いつもと違う道を通ってみることも旅の一部であると。

現実に何を体験するか、どこに行くかということはさして重要なことではないのです。心を揺さぶる何かに向かいあっているか、ということがもっとも大切なことだとぼくは思います。

これでいくと、もしかすると私は結構毎日旅をしてるのかもしれない。さっき書いたザクロの木を発見したことなんかもそうだけど、いちいち驚いて、いちいち嬉しくて。

その木を発見したこと、それがザクロだと知ったこと。こんなに真っ赤な花が咲くんやなぁ!わあ!!みたいな。もしも誰かに心の内側を覗き見されたりしたのなら笑われてしまうかもしれない。おそらくはとても些細なことで私の心は揺さぶられているから。

買っておいた青梅が段々黄色く色づいてきてそろそろ梅干し作りに取り組めそう!今回はいつもより良い塩を使ってみようかな、どの塩がいいかなぁとか。その瞬間のワクワクと高揚する気持ち、楽しみで仕方ない気持ち。何度も作ってるものなのになんでこんなにも嬉しくなるのかなって。

かと思えばふと開いてみたSNSのなかの見知らぬ人の悲しみや彼の地の戦況を知らせるニュースなんかに涙がこぼれて仕方がなかったりもして…。

自分の心の動きをむやみに抑制したり統制しようとせずに生きているからこうなるわけで、時々そんな自分がいつまで経っても大人になれない未熟者に思えて落ち込んだりもしつつ。でもそれはつまり旅をしてるということなんだとしたらなんか少し救われるような気がする。

なぜなら旅はいつだって素敵なものだから。

天気予報を見たらこれからどんどん暑くなってくのかな。梅雨入りは今年は遅いのかも。なんとなくまだまだ晴れそうな雰囲気だし。

ザクロの赤い花は中国では「夏の心」とも呼ばれているらしい。

さっき読んだ記事。↓

【質問】 「初夏」と「梅雨」って、どちらが先にくるんでしょうか?

【回答】 初夏が先で、梅雨があとです。 「初夏」は、体感する夏の初めとして使うこともありますが、二十四節気の「立夏」(5月5日頃~5月20日頃)と「小満」(5月21日頃~6月4日頃)の期間をさします。(中略)どの地方においても、爽やかな初夏を経て梅雨を迎えます。

 

今はもう初夏。